この記事はまだ公開されていません。検索エンジンにも記事一覧にも出ません。

文献調査

文献調査の進め方 — 問いを見失わないための手順

文献調査が発散しないための手順をまとめます。先に問いを 1 文で固定し、収集は 1 か所に集め、論文ではなく問いに対してメモを取り、最後に統合を書く。

この記事は AI を使って下書きした段階で、まだ人が内容を確認していません。

文献調査は決まった形で失敗します。問いを持って始めたはずが、タブを 30 個開き、関係ありそうなものを片端から保存し、2 週間後にはPDFの詰まったフォルダだけが残る。どれがどの疑問に答えたのかはもう分かりません。

これはフォルダの切り方の問題ではありません。その調査が何のためのものかを集める前に決めること、そして収集がメモを追い越さないようにすることの問題です。

1. 先に問いを 1 文で書く

検索欄を開く前に、この調査が答えるべきことを 1 文で書きます。トピックではなく問いです。「生物学におけるTransformer」はトピック、「学習データの締め切り後に公開された実験構造で検証されたタンパク質構造モデルはどれか」は問いです。

この違いが効くのは、問いにはいつ止めるかが書いてあるからです。トピックには書いてありません。

2. タブではなく 1 か所に集める

ブラウザのタブは保存場所ではありません。再起動すると黙って消えるキューです。見つけた瞬間に 1 つのライブラリへ入れる。ここで選別はしません——選別は別の作業で、収集と混ぜると両方が雑になります。

この段階で答えるのは「関係あるかもしれないか」だけです。まだ読みません。

3. 論文にではなく、問いに対してメモを取る

ここが飛ばされやすく、そして調査が収束するかどうかを決める段階です。

論文を要約しないこと。その論文が自分の問いについて何を言っているかを 1〜2 文で書き、これまで読んだ何と食い違うかを添えます。自分の問いを知らない人でも書けるメモは、何の仕事もしていません。

使いやすい型:

  • 問いに関係する主張は何か
  • その主張を支える根拠は何か
  • 誰と矛盾するか

4. 引用を 2 方向、意図を持って辿る

辿る価値のある方向はちょうど 2 つで、答えるものが違います。

  • 過去方向(その論文が引用しているもの)は、その考えがどこから来たかを教えます。「この論文を引用している人たちが本当に引用したかった論文」を見つけるのに使います。
  • 未来方向(その論文を引用しているもの)は、その結果が生き残ったかを教えます。反論・再現の失敗・上位互換になった版を見つけるのに使います。

過去方向しか辿らないと、3 年前に消滅した合意を現在形で書くことになります。

5. 統合は論文からではなくメモから書く

3 が正しくできていれば、統合はほぼ自分の文を並べ替える作業になります。書くためにPDFを開き直しているなら、それはメモが「問いへの答え」ではなく「論文の要約」になっていた合図です。直すのは原稿ではなくメモの側です。

まとめ

手順は、問いを 1 つ・ライブラリを 1 つ・互いに矛盾するメモ・引用を 2 方向・そして執筆。タグの設計や色分けやフォルダ階層は、あってもなくても構いません。

唯一省けないのは、論文を開いている間にメモを書くことです。メモを取らずに読んだ論文は、もう一度読むことになります。

参照した情報

Litlas チーム自身の文献調査の運用から執筆。引用グラフの挙動は 2026-08-06 に製品で確認済み。

文献調査の進め方 — 問いを見失わないための手順 | Litlas